考え抜くことでクオリティを高める
現在の仕事内容について教えてください。
デザイナーとしてエフェクトとUIを担当しています。ゲームのデザイナーとしては、キャラクターや背景などの花形と比べればマイナーな方ではありますが、なくてはならない重要な役割を持っています。他のメディアとゲームの違う点は、自分の意思通りに絵を動かすことで、まるでその世界の中に入り込んだような感覚を得られるところです。そのためには、気持ちのいい反応・手応え・動きをエフェクトで表すことや、その時に必要な情報をUIで表示してわかりやすく伝えることがとても重要になってきます。
UIデザインのやりがいを教えてください。
UIに関しては、しっかり示した方が良い情報もありますが、逆にあえて説明を控えて周りの状態を活かして伝えるという粋な手法もあります。後者のような高度なことができると、ユーザーにより分かりやすく情報を伝えることができ、全体のクオリティが上がったと感じます。リリースされたゲームに対する反応を見たときも嬉しいですね。幅広い層に向けて制作をしていますが、まだ漢字が読めないくらいの小さなお子さんや、言語や文化の違う海外の方が楽しんでプレイされているのを動画やSNSで見ると「この表現は伝わるかな?」「このフォントは読みやすいかな?」などと試行錯誤した開発中の苦労が報われたような気持ちになります。
遊ぶ人の立場になって分析する
仕事をする上で気を付けていることはありますか?
イメージが伝わる絵を作ることを一番に心がけています。エフェクトもUIも、ユーザーに情報を誤解のないように伝えるという共通点があります。そのため、ゲーム・アニメ・漫画などのエンターテインメントでよく使われる表現や、どんな人が見ても情報が分かりやすい公共のデザインなどは意識して見るようにしています。知識があればその分、提示できる選択肢が増えますから。また、ユーザーの気持ちになって遊んだ時に「ここよく分からないな」「なんとなくストレスを感じる」という不快感を客観的に捉え、そこから作り手として、不快感の原因を分析していきます。どうすれば誤解されないように必要な情報を伝えられるかを考え、アップデートしていく、というサイクルは、ゲームを良くしていく上でとても大切なことなので、常に意識するようにしていますね。作っている内にだんだん分からなくなってくることもありますが、そうならないように日々意識しています。
カラフルな会社
どんな雰囲気の会社ですか?
個性豊かな人が集まっていて、色々な意見を出し合える空気があります。ゲームの内容について話し合う時に、そう感じますね。優しく人当たりの良い人、真面目な人、本当に色々な人がいますが、オンオフの切り替えは結構しっかりしていると思います。お昼休みは寝ている人も多いですが、一緒にゲームをすることもあります。新しいゲームが発売された時には、持ち寄ってみんなで遊びますね(笑)。仕事でやりたいことがある時は、その分野に詳しい人に聞きに行くと解決しますし、解決しなかったとしても、実現方法について親身になって、相談に乗ってくださるのでとても心強いです。カラフルで色々な人がいる会社ですね。
自身の経験を後輩に繋げる
これからグッド・フィールでどんなことをしたい?
後輩が育つ土壌を整えたいと思っています。入社直後に、自分のやりたいことが既に決まっているスタッフは少ないので、新卒入社の場合、各々の適性を考慮しつつ、まずはいろいろな種類の仕事を経験してもらうことが多いです。その中でも、UIやエフェクトはどうしても後回しになりがちで、それらをやりたいです、というスタッフは中々いません。なので、もう少し取っ付きやすくするとか、今までのノウハウを共有、経験してもらえる機会を増したいですね。私は事例を調べることが好きで、事例を調べては社内共有wikiにまとめているのですが、他の方がそれを活用している場面を見ると嬉しい気持ちになります。自分の知識を分かりやすく、入門編から応用編まで纏めて、知識ゼロだったとしても「ここを見れば、私を頼ってもらえれば大丈夫」というような環境づくりに力を入れていきたいです。そのためにも、自分自身も新しい情報についていけるよう、知識を日々アップデートしています。