

プレイヤーの反応が一番のやりがいに
現在は、主にアクションゲーム等のマップ作成を中心にゲーム制作に携わっています。マップ制作は、マップのテーマや登場するギミック・敵・アイテム・地形に至るまで、全ての要素を決定する重要な作業で、ゲームの面白さに直結するので難しくもあり楽しい部分でもあります。
ゲーム制作では、要素を組み上げても面白さを感じないなど、苦労することがあります。しかし、最近ではユーザーのリアクションがSNS等でダイレクトに伝わってくるので「楽しい・面白い」などの反応があれば、苦労も報われ、やりがいにも繋がります。自分の仕事の意義を再確認できますね。

完成度の高いマップを作るために
私は「プレイヤーがどう攻略すると面白く感じてもらえるか」を徹底的に分析して、理論立ててマップを組み立てることを大切にしています。敵一体、アイテムひとつ、坂道ひとつ置くにしても、「プレイヤーにこう動いて欲しい」という明確な意図が存在します。完成度の高いゲームのマップ上には、プランナーの意図が介在していない要素はおそらく一つもないのではないかと思います。
入社当初は、マップをそのレベルに持っていくまでに多くの時間を要してしまったこともありました。しかし、これまで培ってきた経験や知識をもとに積み上げてきたマップ制作の「ルール」をマニュアル化しておくことで、今では無駄なく完成度の高いマップを作れるという自信がついてきました。


コンセプトを基準にアイデアの選別を
グッド・フィールのスタッフは、職種に関係なくアイデアを積極的に出してくれます。雑談レベルの会話から生まれたアイデアが実際にゲームに採用されることもしばしばあります。これは私がマップを作っていく上でも、とてもありがたいことなんです。
先ほども言いましたが、私はゲーム制作に関する理論を突き詰めてマップを組み立てていくタイプなのですが、実はゲームにあまり縛られない思考を持った人たちの方が、斬新で意外性のあるアイデアが出てきやすかったりもするんですよね。結局のところ、アイデアって過去の体験や知識と結び付けて生まれるものなので、やっぱりゲームだけじゃなくリアルで多くの体験をしてきた人のアイデアは本当に貴重なんですよね。
ただ、どんなに斬新で面白いアイデアでも、ゲームコンセプトからブレるものは絶対にNG。いろんな人から様々なアイデアが出てくるからこそ、コンセプトを基準にした取捨選択は強く意識しています。


論理的思考でゲームをつくる
後輩のプランナーに対しては「論理的に考える」ということを大切なポイントとして伝えています。プランナーには意外性や発想力が必要な場面はもちろんありますし、企画の段階ではそれが重要になると思います。プランナーの能力のひとつとして、それらが重視されることも理解できますが、アイデアをうまくゲームに落とし込むためには「論理的に考える」必要があります。
マップ研修で後輩の指導にあたる時に感じるのは、最初はその部分が抜けていることで上手くいかない人が多いということ。難易度が高すぎたり、統一性がなかったり・・・。そのため、作ったマップのどこが悪いのか、なぜ完成度が上がらないのかを出来る限り論理的に説明することを意識しています。もし説明ができなければ、私も一緒に悩んでみます(笑)。プランナーに大切なのは、そういった思考を最後の最後まで持ち続けることだと私は思っています。